クラウドファンディング

先日、お客様の補助金の相談に乗っているときにクラウドファンディングについてのご質問をいただきました。

補助金との違いなどをざっとまとめてみます。

1.クラウドファンディングとは?

ものすごくざっくりした言い方をしますと、「ある事業を行うための費用をネット経由で募り、支援してくれた人に何らかのお返しをする制度」と言えると思います。

たとえば「子ども食堂をオープンさせて地域の子どもたちを応援したい!」という想いを叶えるためにクラウドファンディングを活用して費用を集める、といったことができます。

支援額は複数パターン設定することができ、出資者は額によってお礼メールやオリジナルグッズ、その他いろいろなお返しを受け取ることができるのが一般的です。

クラファン、CFなどと略称で呼ばれることもあります。

2.補助金、クラウドファンディング、募金との比較

自社で事業を行う場合について、補助金とクラウドファンディング、募金を比較してみました。

主な目的金額費用負担資金調達
補助金事業資金など必要経費の1/2~2/3程度が一般的官公庁官公庁から振り込み
クラウドファンディング事業資金、個人的活動など募る額の設定は自由。
お返しが必要となることもある
事業に賛同する個人等主にネット経由
募金公益的事業、個人的活動など募る額の設定は自由。
お返しは無しのケースが大半
事業に賛同する個人等主に対面

●補助金は事業計画を綿密に作成しますし、審査が通ったということは第3者(役所)にもよい事業計画だと認めてもらったことになるため、実際の事業実施においても失敗する確率が低くなります。

●クラウドファンディングは手軽に資金を募れるのがメリットですが、実際は思っていたよりも資金が集まらないことも多いです。

有名人がCFを実施する場合や、事業がみんなのためになる場合は資金が集まることもありますが、「自社でこれが欲しいからお金をお願いします」といった場合はけっこうシビアに判断されます。

「みんなのためになる事業」というのがポイントになるように思います。

●募金は公益性が求められることも多く、自社の事業資金を集めるのには向いていません。

それぞれ一長一短で「どれがいい」とは言えませんが「ビジネスを本気で行う」のであればやはり補助金、地域やみんなのためになる活動を行うのであれば「CF」などと使い分けするのがよいと思います。

当事務所では補助金の他、クラウドファンディングのご相談に乗ることもできます。

CFに必要不可欠な「ページ作り」などと併せてご相談くださいませ。