同じ補助金、何度ももらえる？

一回もらった補助金を、別の年にまた申請して再度もらうことはできるのでしょうか？

補助金の種類にもよりますが、答えはYESです。

中小企業庁が運営する経営お役立ちサイト「ミラサポ」にその例が出ていますので参考にしてみてください。

老舗の畳屋さんが小規模事業者持続化補助金を計５回もらって事業を発展させていった様子が紹介されています。

（小規模事業者持続化補助金は国の３大補助金のひとつです。募集回にもよりますが、経費の2/3が補助されます。）

こちらの畳屋さんは、以下のように補助金を活用して事業を発展させていったそうです。

・平成２６年　顧客管理システム導入

・平成２９年　看板設置

・令和元年　「オリジナル撥水防汚畳」の販路開拓

・令和２年　「抗ウイルス処理畳」の販路開拓

・令和３年　ホームページに自動見積システムを設置

「顧客管理システムを導入⇒知名度アップ⇒新商品開発で需要の掘り起こし×２回⇒料金表示を分かりやすくして見込み客増」、という流れを数年かけて一歩一歩つくっていることが分かります。

試算ですが、１回の事業に５０万円補助金をもらったとして、５回で合計２５０万円。さらに新事業による売上増が加わることでトータルで大きく利益を伸ばしているのではないでしょうか。

実は１回補助金を受け取ったあと別年度に同じ補助金に応募すると、審査においてハンデ（減点）が与えられることがあります。

これはなるべく多くの事業者に補助金を行き渡らせたいという、補助金事務局の意図によるものだと思われますが、この畳屋さんはそのハンデを乗り越えて複数回の補助金獲得に成功し、大きく事業を成長させています。審査員を唸らせるほどの素晴らしい事業計画書を作っていたのでしょう。

事業というのは長い年月をかけて少しずつ成長させていくものです。長い旅路である分、常に補助金をお供とさせることで成功にグッと近づくことができたというよい例でした。

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