融資について(その1)

前回の記事にも書きましたように、事業をやっていれば借入金の申し込みをすることもあると思います。

借入は簡単なようでその実、難しいものです。担当者に難色を示されて融資してもらえなかった経験がおありの方もいらっしゃるかと思います。

金融機関が重視しているのが「自己資金」「経験」「計画力」「実行力」です。

これらすべて金融機関に提出する資料(事業計画書)でPRします。事業計画書、大切ですよ!

1.融資の成功確率を上げるコツ

①新規創業者、すでに事業を行っている方 共通

・申し込みの必要書類は金融機関によって異なりますが、指定される書類はあくまで「最低限のもの」だと考えてください。それら以外にも自分で補足資料(詳細な事業計画書)を作成すると、「実行力や計画性がある人だな」と好印象です。

・資料はわかりやすく作りましょう。「すごそうな計画書の方が見栄えがいいのでは」と専門用語や英文連発の資料を作成すると、かえって内容が伝わりにくくなりますし、金融機関内部でも協議しにくくなり逆効果のおそれがあります。

・資料の中で、「私ならこの計画を実行できます。なぜなら……」という根拠を示して実現可能性をどんどんPRしてください。

・あまりに過大な内容は避けましょう。「初めての事業ですが初年度からいきなり数百万円の利益が出る予定です。次年度はさらに倍です!」という計画では、融資担当者に「勢いがあるだけで見通しが甘いんじゃないの?」と計画性を疑われてしまいます。現実的な範囲内での明るい見通しを示すのがベストです。

・資金の使い道ははっきりさせておきましょう。設備投資なら複数社から見積もりを取って事業計画書に添付してください。計画性や経費削減の姿勢をPRできて信用度がUPします。運転資金ならなぜその金額が必要なのかの根拠を示していきましょう。

・書類と同じくらい面談も重要です。担当者と話すときはきちんとスーツ姿で。清潔感もPRしましょう。受け答えは明るくハキハキと!

②新規創業者

・「今までサラリーマンやっていました。脱サラして蕎麦屋を始めたいです」と、まったく未経験の分野で起業すると融資が下りにくいです。アルバイトでもいいのでその業界での経験をある程度積んで、それをPRしてください。

・初めてだからこそ、動機ややる気、経歴を重点的にPRしましょう。あいまいな計画書だったり情熱がなさそうだったりすると金融機関に本気度を疑われてしまいます。

③すでに事業を行っている方

・前の期の決算書で黒字が出ていることが望ましいです。赤字の場合は黒字に転換するための方策を事業計画書内で前向きに示していきましょう。単に「資金がショートしそうなのでお金を貸してください」という書き方だと、返済実現性について金融機関が難色を示すことが多いです。

2.融資失敗につながってしまう行為

以下は融資の失敗につながります。なるべく避けるようにしてください。

・節税を行いすぎると「利益が出にくい体質」と判断されかねません。節税はほどほどに!

・自己資金については、見せ金(一時的にどこかから借りたお金)は信用低下につながるため、やめておきましょう。

・他の借入金の返済の遅れや税金滞納があると融資が下りにくいです。(「融資しても他の支払いに回すだけじゃないの?」と疑われる可能性があります。)融資申し込みまでに支払いの遅れは解消しておくことが望ましいです。

・会社が役員にお金を貸し付けていると融資が下りにくいです。(「融資しても役員が個人的に使っちゃうんじゃないの?」と疑われる可能性があります。)こちらもなるべく解消しておきましょう。

3.どの金融機関に申し込むべきか

無数にある金融機関のうち、どこに申し込むのがよいのでしょうか。

これについてはまた次回の記事で詳しく紹介したいと思います。

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