融資について(その2)
融資を頼む相手方には複数の候補があると思います。
ぱっと思いつくものですと、銀行、信用金庫、政策金融公庫、知人、親兄弟etc…。
どこから借りるとよいのでしょうか?
1.金融機関などのまとめ
金融機関などの特徴を一覧表にまとめてみました。pdf形式でダウンロードも可能です。
2.融資を申し込むならここがおすすめ!
ケースバイケースではありますが、一般的には当事務所は融資を申し込むなら次の順序でおすすめしています。
①政策金融公庫
②信用金庫
③銀行
④その他金融機関
⑤知人、親兄弟
それぞれについて詳しく見てみましょう。
①の政策金融公庫は、以前は「国金」と呼ばれていた機関です。
国が100%出資している金融機関であり、主に小規模~中規模の事業者への貸し付けをメイン業務としています。
小さな事業所は信用力も高くないため、一般の金融機関だと融資を断られることもあります。しかしそのままだと国の産業は廃れてしまいます。
そこで政策金融公庫は小さな事業所や初めて起業する人を対象として積極的に貸し付けを行っているのです。審査がゆるいというわけではないのですが、「なんとか事業所を成長させて地域・国の経済発展につなげたい」という想いを持った機関ですので、相談してみる価値は大です。
事業成長を後押しするのが目的の機関ですので、利率が比較的低いのも魅力です。
融資を検討するのであればまず政策金融公庫に相談してみるとよいと思います。
②信用金庫
当事務所は信用金庫もおすすめしています。「そういえば信用金庫と銀行って何がちがうの?」という声が聞こえてきそうですが、簡単にまとめると以下のようになります。
銀行はあくまで株式会社です。銀行法に法的根拠を置き、経済の発展に資する使命もありますが、株式会社として自社(銀行)の利益も重視されます。
このため、貸し付けリスクの高さから小さな事業所へは融資の基準がやや厳しくなる場合もあります。
一方、信用金庫は信用金庫法に法的根拠が置かれています。
法律により、担当エリア外への支店の設立ができません。鳥取信用金庫は原則として鳥取でしか営業できないのです。(ここが銀行との大きな違いのひとつです)
担当エリアでしか営業できないということは、必然的に地元密着になります。すなわち地元の経済発展のため、地域の小さな事業所の相談にも親身にのってくれる傾向があります。
以前、私が商工会議所の経営学習会に参加したとき、講師の弁護士の先生が「小さな事業所ほど常日頃から信用金庫と仲良くしておきましょう」とおっしゃっていました。
このことについてはまた次回で触れたいと思いますが、結論として小さな事業所さんのお金の相談先として信用金庫もおすすめ度は大です。
③銀行
きちんとした事業計画、しっかりとした実行力がある場合、銀行もおすすめです。
場合によっては審査は少しきびしくなることもありますが、大きな金額にも対応してくれたり、地域の事業所のバックアップにも積極的に動いてくれます。
また審査が厳しいということは、逆に言えば融資が通った場合、それは事業計画に対して銀行がお墨付きをくれたということだとも言えます。銀行の融資後は自信をもって事業に取り組めます。
銀行融資は政策金融公庫と併用できる場合もありますので、これらも含めていろいろ相談してみましょう。
④その他の金融機関
ファクタリングなどの手段もあるのですが、制度もやや複雑ですし、資金の流れが分かりにくくなることもあります。
個人的な意見ですが、小さな事業所さんにはあまり向いていないかもしれません。
⑤知人、親兄弟
頼めばいちばん簡単に貸してもらえそうな知人、親兄弟ですが、個人的にはあまりおすすめしていません。
迷惑をかけることになった場合、修羅場になることもあるというのもその理由のひとつですが、やはり本気でビジネスを行うのであれば身内ではなくきちんとした機関から借りて、計画的に返済するというのが王道だと思います。
身内から借りて「なぁなぁ」でビジネスが進行していくというのはあまりよい状況ではないと思います。
もし身内から借りるのであっても、きちんとした契約書を作り計画的に返済していきましょう。口約束や「ある時払いの催促なし」はトラブルのもとです。
身内だからこそ、契約関係はきっちりと!
今回は「融資を頼むならここがおすすめ」というお話でした。次回の記事はこちら。
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