融資について(その3)

あなたのところにAさん、Bさんがそれぞれ別々にお金を借りに来たとします。AさんもBさんも100万円の借入れを希望していますが、予算の都合でどちらかひとりにしか貸せません。

Aさんは昔なじみの知人で、責任感が強いことやまじめな性格であることはよく承知しています。

一方、Bさんは「借りたお金はぜったい返します!迷惑はかけません」と明言してくれるものの、実は初対面です。

あなたはAさん、Bさん、どちらに100万円貸しますか?

1.実績を積もう!

先ほどの質問では誰もがAさんに貸したいと思うはずです。Bさんもわるい人ではなさそうですが、なんと言っても初対面。どこの誰ともわからない人にはなかなかお金は貸しにくいものです。

実はこれは金融機関も同じです。同じ貸すのであれば、初めて会う人よりも以前から付き合いのある人のほうが貸しやすいのは当然です。銀行や信用金庫も「実績」がある人のほうに貸したいと思っています。

ということで、今回の結論です。

当面は借り入れの予定がなかったとしても、何かあったときに備えて、日ごろから近くの金融機関にコツコツと積み立てしていくことをおすすめします

そして、メインバンクは銀行であったとしても、地域密着型の信用金庫にも口座を開いてコツコツと積み立てをし、こちらにも実績を作っておきましょう

(実はこれが前回に書いた「弁護士の先生から教わった方法」です。弁護士の先生いわく「中小企業が本当に困ったときに助けになってくれるのは信用金庫」だそうです。)

2.実績作りはコツコツと

積み立て金額は少なくてもかまいません。大切なのは「コツコツと」という点です。日ごろから実績を積んでおくことで、あるとき急に借り入れが必要になったとしても、金融機関に対応してもらいやすくなります。

(計画的に積み立てを行っていることをPRするためにも定期預金がおすすめです。)

そしてもし、借入に成功したら計画通りコツコツと返済しましょう。これも実績を積むひとつの方法です。

何かのはずみで大きな収入が入ったとしても一気に返すことはあまりおすすめしません。借り入れがなくなって身軽にはなるものの「計画性」という面ではマイナスと捉えられることもあるからです。

(逆に万が一、返済がきびしくなったら正直に金融機関に相談しましょう。「怒られたくないから」と黙っていて、あるとき急に返済が滞ることを金融機関は嫌います。信頼関係が築けない人(会社)だと判断されてしまったら、いままで積み上げた実績は無に帰してしまいます。)

借りる前からコツコツと積み立てをして実績を作り、借りたらコツコツと返すことでさらに実績を積む。

今回さいしょに登場したAさんのように、信頼される人(会社)を目指しましょう。シンプルな結論ですが大切なことです。


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