厚利小売(こうりしょうばい)のススメ

車で移動中、ラジオを聞いていたところ、経済評論家が「これからは厚利小売の時代だ」と話していました。

厚利小売とは薄利多売の反対語だそうです。1985年のプラザ合意で円高となったことにより、日本経済は大きな影響を受けました。

ひとことで言えば「薄利多売」の時代に突入したこととなり、材料費を削り、人件費を削り、商品価格を下げることでシェア拡大を狙う時代でした。

この薄利多売の時代が長く続きましたが、昨今の円高、人手不足、人口減少などにより、経済様式も変化しています。

あらゆるジャンルにおける物価高騰で材料費が上がり、人手不足により人件費は上昇。人口減少により顧客層も薄くなっています。

つまり薄利多売が通用しない時代になったと言えます。

では企業はどうやって生き残りを図ればよいのでしょうか?

その答えのひとつが厚利小売だそうです。ある程度利幅の大きな商品を、ほんとうにそれを必要としているところに届けるサービスです。

顧客側も「安いものを買い替え続ける」という従来の意識から、「良いものを長く使いたい」というニーズへと意識が変化しています。

ここに合わせていくやり方です。

事業の方向性でお悩みの方はぜひ厚利小売を選択肢に加えてみてください。

そして上記の人手不足もオールジャンルで深刻化しています。従業員が集まらなくてお困りの事業所も多いかと思います。

この場合、解決策のひとつとしてアウトソーシングも検討してみてはいかがでしょうか。スタッフが集まらないのであれば、周辺業務の一部を外部に委託するというやり方です。

アウトソーシングについては当ブログのこちらの記事で解説しています。ご参考くださいませ。